❖ 初回診断から工事完了までの流れ
①初回診断
最初に、お住まいの方に「何か気になっていることはありませんか?」とお家の悩みなどをお聞きします。
お客様のお悩みを踏まえた上で、診断をスタートします。
屋根や外壁には、雨樋、雨戸、軒天や破風など、専門的な名称もあるのでわかりにくいかもしれませんが、それらを全て隅から隅まで写真を撮り、しっかりと時間をかけて診断していきます。
時間にすると1時間前後は必ずかかります。
私たちが診断に行くと、「他の業者さんは15分くらいで終わったわよ」「他の業者さんは家のまわりをグルッと1周まわっただけですぐ帰ったよ」なんて言葉をよく耳にします。
「どうしてそんなに時間がかかるの?」とお客様は不思議に思うようです。
私たちは塗装のプロです。
お家を人に例えるとすれば、私たちはお家のお医者さんと一緒です。
問診をして、診察をして、それから治療に入ります。
最初にきちんと診察をしていなかったら、適切な治療はできないですよね?
人間一人一人が皆違うように、お家も一軒一軒違うのです。
しっかりと診断しているから適切な工事ができるのです。
逆を言えば、しっかりと診断していない業者さんは、工事が始まってから思ってもいない部分の傷みに気付きます。
そうなると、どうなると思いますか?
『追加工事が発生してまた工事代金が増える』もしくは、『黙ってそのまま傷みを放置して工事を進める』なんてことが起こる可能性があるのです。
追加工事が悪いとは言いませんし、誰でも見落とすことはあります。
ですが、傷みを放置し、お客様に隠すようなことがあっては絶対にいけません。
そのようなことにならないためにも、診断はしっかりとおこなうことが大切です。
②近隣のご挨拶
工事に入る前に、ご近所の方々にご挨拶をさせていただきます。
最近では、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、『案内状』と『タオル』をポストに投函するという形でご挨拶とさせていただいております。
③足場組み
実際に工事に着手する最初の日です。
足場組みと足場解体の作業は、大型のトラックで足場の部材を運搬します。
その際お客様のお車については、外への移動をお願いする場合がございます。
お家のまわりにある植木鉢や物置などは、私どもで移動いたしますのでご安心ください。
工事車両の駐車方法や職人のマナーにも細心の注意を払い、安全第一で作業をおこないます。
(塗装工事中は、軽トラックなどの小型または中型の車両でお伺いします)
④洗浄
最初におこなう洗浄は、屋根や外壁塗装の工程において最も重要な作業です。
ほぼ丸一日をかけ、屋根や外壁を隅々までキレイに洗います。
『塗替銀次』では、お家を一軒塗装するのに、足場を組んだその日に洗浄までおこなうというパワープレイは絶対にしません。
時間に余裕を持って、丁寧に洗浄することが重要だからです。
塗装工事はお化粧と一緒です。
しっかりと洗顔をしておかないと、お化粧のノリが悪くなるのと同じです。
しっかりと洗浄をしておかないと、塗料のノリが悪くなります。
洗浄をおろそかにすると、あとあと剥がれや膨れなどの不具合の原因になりかねません。
塗装が少しでも長持ちするように、心を込めて洗います。
⑤養生
キレイに洗ったあとは、ビニールやシートを使って窓や通路などを養生します。
養生は、塗装しない部分をペンキなどで汚さないためにおこないます。
通路など歩く部分は、滑りにくい素材のシートで養生し、お客様の安全に配慮しています。
また夏場などは窓を開けて通風できるよう、養生に工夫をし、 塗装工事中でもできる限り、お客様が生活しやすくなるよう心掛けております。
⑥下地調整及びシーリング
ペンキを塗る前に、下地の処理をおこないます。
『ひび割れ』『サビ』『旧塗膜の剥がれ』『劣化した目地』などを調整します。
ひび割れは、パテなどで埋めて処理をし、サビや塗膜の剥がれた部分は、サンドペーパーなどを使って研磨します。
劣化した目地のシーリングは、一度剥ぎ取ってから新しくシーリングを打ち直します。
どの作業も、完成後の仕上がりや耐久性に大きく影響する大切な処理工程です。
⑦軒天塗装
下地が整ったところで塗装を開始します。
まずは、軒の天井部分から塗装します。
天井の塗装は、他の部分に比べて塗料が飛散しやすいので先に塗ります。
一般的なケイカル板や木製の天井など、素材に合わせた塗料で塗っていきます。
⑧屋根・外壁の下塗り、中塗り、上塗り
次はメインの屋根と外壁の塗装をします。
屋根には、スレート瓦、セメント瓦、モニエル瓦など、いろいろと種類があり、外壁にも、窯業系サイディングや金属系サイディング、モルタルやALC板など、様々な種類があります。
窯業系のサイディングの中には、コーティングの種類によって、塗装可能なものとそうでないものがあります。
また、劣化の状態によっては塗装ができず、張替えをした方がよい場合もあります。
このような様々な種類の中から、お客様のお家の屋根や外壁がどれに当たるのかをしっかりと判別をして、適切な塗料を塗ることで大切です。
そしてさらに、塗料ごとに『希釈率』という数値が決められています。(希釈率とは、塗料を薄める割合のことです)
水性系の塗料なら『水』で、弱溶剤系の塗料なら『専用のシンナー』で薄めます。
塗装方法により薄めることもありますが、通常は薄めた分だけ塗料の耐久性はなくなります。
ですから薄める場合は、その塗料の決められた範囲内で、決して薄めすぎないことが大切です。
また、『乾燥時間』も塗料ごとに指定があります。
『一度塗ってから何時間以上は乾燥しなければならない』、そして、『何日以内には塗らなければならない』と決まっています。
この指定の時間を守らずに、見た目で乾燥しているからと、次の工程である中塗りや上塗りを早目に進めると、あとあと塗膜の膨れや剥がれなどの不具合の原因になります。
このように、職人の技術も大切ですが、誠実にルールを守って作業に取り組む姿勢を最も大切に考えております。
⑨付帯塗装
屋根や外壁が仕上がったら、破風板や雨樋、雨戸などの付帯部分を塗ります。
屋根や外壁の色に合わせて現場で色を調合することができますので、実際に塗ってみて、お客様に確認していただきながら塗装をおこないます。
付帯部分だからといって、1回塗りなんてしません。
しっかりと3回塗り(下塗り、中塗り、上塗り)をおこないます。
また、2度目の塗装工事の場合、前回の塗膜と下塗りの相性が合わないことがあります。
その場合は、下塗りの代わりにケレン(目荒し)をして、塗料との密着力を高めたあと、上塗りを2回塗って仕上げます。
⑩手直し・点検
全体の塗装が一通り終わったら、数名で全体をチェックします。
塗り残しているところはないか、他の部分のペンキで汚れているところはないかなど、念入りにチェックしていきます。
⑪足場解体
点検後、問題なければいよいよ足場の解体です。
安全第一で、お家やその周りの物を傷付けないよう慎重に作業をおこないます。
⑫清掃
足場もなくなり、久々のスッキリした風景です。
最後に、お家の周りにゴミが落ちてないか、工事着工前よりキレイにするつもりで清掃をおこないます。
⑬アフター
工事が終わってからが本当のお付き合いです。
各種保証書の発行、そして月に一度のニュースレターなど、お住まいのメンテナンスも私たち『塗替銀次』にお任せください。
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