9月11日 火曜日 (晴れ)
2軒の現場日記です。
その①、八幡西区日吉台 糸永さま邸、12日目。
今日は、有川さま邸の大工工事を無事終わらせた、大工棟梁の西田さんと一志、電気工事の重見さんの3名で作業を行いました。
最初に重見さんが、外壁を貫通しているエアコンの配管を撤去して、西田さんと一志が、玄関周りのモルタルの外壁と、サイディングを撤去しました。
そして、平葺き板金屋根を撤去して、下地のコンパネ、防水シートを貼り替えました。
屋根工事は、雨が降った場合でも雨漏りしないように、防水シート貼りまで完了しなければいけないので段取りが大事です。
モルタルの外壁をダイヤモンドカッターで切断中の西田さんと一志。
外壁を撤去してびっくりしました。
なんと板金の立ち上がり(水が建物内部に浸入するのを防ぐ押し返し部分)がぜんぜんないのです。
これでは、雨水の浸入は防げません。
他にも脳天クギ打ち(下の写真)など、施工不良箇所を見つけました。
これが脳天クギ打ち。
雨水は、ほんのわずかなクギの穴からでも建物内部に侵入します。
特に、写真のようにクギの打った箇所が凹んでいては、水が溜まって浸入してしまいます。
このような箇所が全部で12箇所もありました。
5年ほど前に、雨漏りがしたので屋根を改修したそうです。
しかし、改修後わずか数年で、また雨漏り・・・
本当にひどい話です。
原因は施工不良なのですが、いったいなぜ施工不良が行われるのか・・・なぜ?
糸永さまには、お気の毒で言葉も出ませんでしたが、このようなリフォーム工事は数多くみられます。
なぜ数年しかもたないリフォームをする業者が後を絶たないのでしょうか?
同じ業界の一人として怒りを感じます。
私たちは、お客様の大切な住まいを守るため、お客様の幸せのために一生懸命にリフォーム工事を施工します。
しかし、最大限の努力をしたとしても常に完璧というわけでもありません。
お恥ずかしい話ですが、失敗もあります。
自分たちですぐに気がつけば手直しも出来ますが、お客様にお引渡しした後、数ヶ月たってからお電話をいただくこともありました。
例えば、お風呂のタイルにひびが入ったとか、塗装後にシミが出てきたなどです。
しかし、私たちはいっさい言い訳は致しません。
たとえ全力で努力しても、結果お客様にご迷惑をおかけした事には変わりないからです。
失敗は失敗として認め、しっかり手直しを致します。
手直しをするだけでもお客様にとっては大変なストレスを与えることになりますので、お詫びを申し上げて手直しさせて頂いております。
『リフォーム』という工事は、本当に難しい工事です。
真剣に施工しないと必ず失敗をします。
私たちは職人同士のチームワークと職人としての誇りにかけて、また明日からも頑張り続けることを誓います。
今日は話が大変長くなりました。
と、いうわけで・・・その②、小倉南区舞ヶ丘 有川さま邸、12日目。
こちらは、左官職人の佐藤さんと、板金職人の玉川さん、他4名で作業を行いました。
佐藤さんは、外壁のモルタル補修を終了させ、玉川さん達は、既存の雨樋を撤去しました。
明日からは、おなじみの『色の魔術師』こと春本リーダー率いる塗装職人の出番です。
玄関アプローチのタイルが欠けて何枚か外れていたのを、佐藤さんが見つけて、作業の合間に貼り替えてくれました。
古いタイルと新しいタイルは色合せが難しいのですが、だんだん時間が経つと、馴染んで目立たなくなります。
でも、キレイに貼れました。
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